設計・工事監理の業務について…

 

 

依頼された建物に関して建築計画を立案し、それを実際の建物として実現するために、施主様の要望・デザイン・構造・設備・材料・法律・コストなどさまざまな方面から検討を重ね、その結果として設計図面に表現する仕事です。

施主様の要望は、当然ですが施主様によって毎回違います。
住宅であればその方のライフスタイルは十人十色、事業所であれば業種によってどのような機能が要求されるのか、一つとして同じものはありません。 また、建てる場所により敷地条件や周辺環境も違ってきますので、建物の設計は一軒一軒、あなたのためのオーダーメイドであるべきだと考えます。

 

建物をつくるとき、その機能性やデザイン性、安心感といった「付加価値」を高める作業でもあります。

基本計画の提案

 

施主様のご要望をお伺いし、簡単なプランを提案します。
どんな間取りがよいか、どんな外観がよいか、どんな設備が必要か…。
何度か打合せをしながら、ご希望に沿った建物の方向性を見つけます。

 

住宅の基本設計  平面図・立面図  の例

(※)例えばこのような図面を作成するという参考図です

イメージ図(外観パース)の例

設計図書の作成(実施設計)

 

皆さんご存知の、いわゆる「図面」の作成です。間取りがほぼ確定しデザインの方向性も見えてきたら、実際に工事をするために必要な図面を作成します。
誰が見ても分かりやすく、工事費の見積りや現場で施工がしやすい図面を描くように心掛けています。
いろいろな種類の図面があり、規模により枚数もさまざまです。

 

・意匠図:

平面図や立面図をはじめ、間取りや仕上げ、各部の形状などのデザインを表現した図面です。


・構造図:

木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造などの種類に応じて、安全な構造を検討し躯体部分をつくるための図面です。


・設備図:

照明や通信関係の電気設備、給排水や冷暖房設備などの図面です。施設によっては消防設備なども含みます。

 

必要に応じて模型を作成するなどして、形状の検討も行います。

 

実施設計図面  部分詳細図 の例

(※)例えばこのような図面を作成するという参考図です

模型(外観イメージ)の例

法律に関する事項(確認申請業務など)

 

建物を建てるためには守らなければならない様々な法律があります。
土地に関しても建物を建ててよい土地なのか、どのような建物が建てられるのかなどといった決まりがあり、個々の建物についても規模や構造、仕上げ材料や開口部の必要性など、いろいろな制限が建築基準法で定められています。

建築基準法だけでなく、その他の法律や市町村によって定められている条例などを守って建物を計画します。
工事着工前に確認申請を提出し、必要がある場合は、許可申請や届出などの業務を行います。

 

工事予算に関する事項(積算)

 

ご希望の間取りや材料を可能な限り取り入れて設計することはもっともですが、ご予算に見合う建物をご提案しなければなりません。
概算工事費の算定、コストダウンのための工夫やアドバイスもいたします。場合によっては設計変更を行います。
設計が終わりましたら、施工業者の選定、工事請負契約への協力などもいたします。

 

工事監理業務

 

現場で工事が始まってからは、設計通りに工事が進んでいるか、希望通りの建物が出来上がるかどうかを、現場や書類で工事の進捗状況をチェックします。
施工業者様とも打合せを密に行い、現場での変更が必要な場合の対応や実際に現場でどういう形に施工するかなどの検討をします。
通常、施主様は建築の専門知識をお持ちでなく、現場を頻繁に見ることができない場合も多いので、第三者的立場で現場をチェックし、工事過程を写真に残し、工事監理報告書を作成します。
また、工事が完了しましたら、行政機関や消防署の検査などにも立会いをします。

 

木造建築の工事現場 と 鉄骨造建築の工事現場

 

 

鉄骨造建築の基礎 鉄筋工事

配筋検査の様子

 

設計と工事監理の仕事について、およその流れを書いてきました。
それぞれの過程で施主様や施工業者様との打合せを大事にし、納得のいくものをつくりたいと考えています。
また、これらの作業をするための準備や下調べなどもたくさん必要ですし、時にはアイデアをひねり出さねばならない時もあります。出来上がった建物にご満足いただけるよう、日々努力しています。
ご不明な点や、ご意見、ご質問などありましたらぜひお問い合わせください。